心臓のおと

【心臓のおと】
ドク、ドク、ドク。
今日はこの音に、耳をすませてみよう。

ドク、ドク、ドク。
それはまるで、永遠を刻む 壊れた時計。

ドク、ドク、ドク。
それはわたしが眠っている間すら、
相変わらず  飽きもせず
規則正しく、動き続けている。

この世界を動かす何かがあり、
この心臓を動かす何かがある。

そう考えると、
なんだか無性にワクワクするだ。

こんな自分も、捨てたもんじゃない。
そんな気がしてくるんだ。